FIRE、サイドFIREの違いは?早期リタイアと何が違う?
数年前から聞きはじめた「FIRE」という言葉ですが、よく知らないという方のために、簡単にご紹介してみようと思います!
FIREとは?
ダイワファンドラップONLINEによると、
FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったもので、「経済的自立」と「早期リタイア」を意味する言葉です。
FIREにおける経済的自立では、資産運用が前提となっています。若いうちに働いて投資元本を蓄財し、“運用益で生活できる”目途が立った段階でリタイアするのです。
簡単にいえば、株や投資信託などを買い、お金にお金を稼いでもらって暮らすという生き方です。
例えば、もしもあなたが配当利回り4%の株を1億円分買うことができれば、毎年400万円の不労所得(運用益)が得られます。
「1億円なんて絶対無理!」と怒りを覚えたかもしれません。確かに1億円を用意しようと思うと途方もない年月がかかります。
仮に月に10万円貯金できたとしても、1億円を貯めるまでに84年。
しかし、1億円を貯めるために、必ずしも1億円を用意する必要はありません。
かの有名なアインシュタインが人類最大の発明は「複利」と言ったように、下記のような条件で複利効果を使いながら積立投資していけば、運用益にかかる約20%の税金を差し引いても、42年目には1億円の資産形成を達成できます。
- 年利率5%
- 毎月10万円の積み立て
普通に貯金していたら84年かかるところ、半分の42年で1億円が貯まるのです。
複利効果とは、ざっくり言うと、利息で得た利益にさらに利息が発生する状態です。気になる方はこちらの記事をご覧ください。
サイドFIREとは?
いくら複利が凄いといえど、現在31歳の私が1億円の資産を形成する頃には、73歳になっています。身体も老いて、旅行に行く元気や趣味を楽しむ集中力も残っていないかもしれません。それではやっぱり意味がないのです。
そこで浮上するのが「サイドFIRE」という選択です。我々凡人が目指すべき本筋は、FIREより、むしろこちらかもしれません。
生活費の一部を資産の運用益で賄う生き方で、サイドFIREを達成すると生活基盤を会社や労働による収入に頼りきらない生き方ができるようになります。
具体的な生活の変化としては、例えば、週5日間働いているところ、2日分の収入を資産の運用益でまかなうことによって、週3日の勤務で十分な生活費が確保できます。
無理のない範囲で働くことができ、諦めていた職業にもチャレンジできるかもしれません。また、増えた休日を趣味に使ったり、より豊かな生活を送ることができます。
サイドFIREの実現には、4千万円ほどの資産が必要になります。4千万円を用意するには、先ほどと同じ条件で積立投資すると、ざっくりと20年ほどかかります。
現在30歳の方であれば、50歳でサイドFIREが達成できるのです。少し先が長いですが、50歳はまだまだ若く、十分に余暇を楽しむ体力があるはずです。
また、年利5%ではなく、より高い水準で運用をすることができれば、サイドFIRE達成までの期間を短縮することも可能です。
従来の早期リタイアとの違いは?
最後に、FIREと従来の早期リタイアとの違いに触れて終わりたいと思います。
ダイワファンドラップONLINEによると、
従来の早期リタイアの場合、リタイア後は主に貯蓄を取り崩して生活することになります。
FIREと違って、早期リタイアの場合、リタイア後の生活費を貯蓄した上で、仕事を辞めます。いつまで生き続けるか分からないのに年々貯金が目減りしていくのは恐怖ではないでしょうか。
それに、早期リタイアできるよう若い間に莫大な金額を貯金をするというのも、私のような安月給OLには夢のような話です。
認めたくはないですが(笑)、仕事は人間的に成長できる機会を与えてくれます。
一切働かず生きるより、無理のない範囲で働き、社会と関わりながら生きていく方が、人としても成熟でき、張り合いのある日々になるのではないかと思います。
まとめると、
- 早期リタイアは老後資金を予め貯蓄し、リタイア後は貯蓄を切り崩して生活する。
- FIREは実現のために1億円ほどの貯蓄が必要だが、投資元本(1億円)には手をつけなくて済むため、長生きのリスクにも対応できる。
- サイドFIREは生活費の一部を資産運用益で賄うため、働き方の選択肢が広がる。
長くなりましたが、お読みいただきありがとうございました。
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